レスポンス 2005 1 7
最近、9時ちょうどから9時半までの時間帯を避ける個人投資家が増えました。
その理由を聞いてみると、コンピュータのレスポンスが悪いと言うのです。
そこで、どのくらい悪いのか、実験してみました。
証券会社は、有名なネット証券で、
通信環境は、一般的なADSL回線で実験しました。
時間は、9時ちょうどから9時10分までです。
結果は、確かに、画面の反応が重いです。
注文画面が開いて、入力できる状態になるまで、遅いと、10秒程度かかります。
(さすがに、入力した注文が市場に反映される時間については、実験しませんでした)
これでは、値動きの早い新興市場の銘柄では、大きな差が出るでしょう。
新興市場の銘柄ですと、この時間帯ならば、10秒間に、意外に、早く動くと思います。
株価が、1株100万円台の銘柄ですと、
たとえば、株価が1,250,000円から1,280,000円へ動いてしまう可能性があります。
(10秒間に、3万円程度は動くと思います)
これでは、予想外の高値で買ってしまうことも、あり得るでしょう。
デイトレーダーには、1銘柄につき、2万円の利益でも十分とする人もいます。
こういう人から見れば、9時ちょうどから9時半までの時間帯は、
コンピュータの画面の反応が重く、
予想外の株価で約定してしまう可能性がある時間と言えます。
こうしたリスクを避けるために、
9時ちょうどから9時半までの時間帯は避けるというのも、合理的でしょう。